Keiko Nosaka and Pro Musica Nipponia "Concerto Requiem"

野坂恵子・三木稔
二十絃箏の世界・III 鎮魂協奏曲
Camerata (Japan) 1982
CMT-1070 (LP) 帯
sleeve : EX-(裏面薄く細かい染み)
media : EX+/EX+(一部わずかにチリノイズが入る箇所あり)

ガイドブック『OBSCURE SOUND REVISED EDITION』コラムに掲載。自身により二十絃箏を考案し数百回の海外/国内講演を行い、2002年には二代目野坂操壽を襲名、古典にとどまらず邦楽を現代音楽のフィールドでも昇華した箏奏者の野坂恵子が、現代音楽家三木稔による作曲作品を演奏した1982年リリースの傑作アルバム。A面をフルに使用した「鎮魂協奏曲」は、同様に和楽器による演奏をコンテンポラリーな分野に取り込んだ活動で知られる名グループ、日本音楽集団とのコラボレーション、B面では野坂恵子の二十絃箏の独奏を収録。古典的な響きは皆無で、インド音楽にも近似する雰囲気も兼ね備えながら和楽器の独特の音色が深い精神性とともに現代邦楽の新しい領域へ到達しています。アンビエントを通過した耳で聞く現代邦楽。民族音楽や瞑想音楽が好きな方にもオススメしたい素晴らしい作品です。涅槃図を掲げたアートワークも秀逸。

A1: 鎮魂協奏曲

B2: 華やぎ