Toshiro Mayuzumi “Hannya-Shingoh”

黛敏郎 / 東京交響楽団 / 高田好胤
交声曲 般若心経
Warner Pioneer (Japan) 1975
L-10001W (LP) テクスチャー/観音開きジャケット, 帯(染み), ブックレット
sleeve : VG+(SOC,染み)
media : VG+/VG+(薄いスリキズによるわずかなチリノイズ/一部軽いチリノイズが入る箇所あり)

現在も放映されているテレビ番組「題名のない音楽会」で発表された交声曲『般若心経』の実況録音を収録した1975年リリースのアルバム。経文から自然発生的に生まれたリズムに基づいて多数の僧侶が唱える読経の不可避的で偶発的な複合音に興味を抱いた黛敏郎が、東京交響楽団の演奏によるオーケストラ、法相宗の僧侶である高田好胤の読経と聴衆三千人の合唱によって、現代音楽的トーンクラスターを意図して作曲したもの。ライナーノーツの文章ではご本人曰く、結果として通俗的になってしまったとありますが、そうはいえ大迫力の音響情景が広がっています。B面には高田好胤による講話と奈良薬師寺で録音された観音経が収録されています。

A1: 交声曲 般若心経
B2: 観音経