武満徹
武満徹の音楽 4
Victor (Japan) 1966
VX-23 (LP) Original pressing, 見開き/テクスチャージャケット
sleeve : NM-
media : EX/EX(わずかにチリノイズが入る箇所あり)
現代音楽という括りを飛び越え様々な実験的志向をもったコンポーズに挑んだ日本が世界に誇る偉大なる作曲家、武満徹の作品をまとめたシリーズの第4弾。A1/A2は高橋悠治によるピアノ・ソロ。A1は高橋悠治のために作曲されたもので、1950年代から武満が試みている記譜法をさらに発展させています。A2は滝口修造の詩のイメージから作曲した小品で非常に柔らかく静かな響きと不気味な旋律のコントラストがとても印象深い楽曲。A3/A4は「8つの弦楽器のためのソン・カリグラフィ」を若杉弘による指揮のもと、4つのヴァイオリン、ふたつのヴィオラとチェロの演奏により内的風景を描いています。大注目はB1の「エクリプス(蝕)」で、日本の伝統楽器である尺八と琵琶の演奏で日蝕を表現した長尺曲。武満が考案した図形楽譜が用いられていますが、即興的要素が強く、日本古来の独特な精神を現代に昇華させた緊張感のある素晴らしい演奏です。型番VX-23のオリジナル・プレス、帯付きです。
A2: さえぎられない休息
B1: エクリプス(蝕)