Pankow
Gisela
Wax Trax Records (US) 1989
WAX 7095 (LP) オリジナルインナースリーヴ
sleeve : EX(角わずかに擦れ/潰れ)
media : EX+/EX+(わずかにチリノイズが入る箇所あり)
Adrian Sharwoodのプロデュースにより1987年にデビューした、イタリアン・インダストリアルを代表するグループPankowが、アメリカのインダストリアル名門レーベルWax Trax!から1989年にリリースした4thアルバム。硬質に響きわたるハンマー・ビートとブリブリとカラダに伝わるシンセサイザーを大々的にフィーチャーしたB1やB4をはじめ、Front 242にも通じる強烈なエレクトロニック・ボディ・ミュージックを全編に展開した作品ですが、ロックやポスト・パンク的な要素やポップ・センスも垣間見せるサウンドで、さらにはレイヴィーなダンス・ミュージックへのアプローチも感じさせるところが非常に特徴的。そんななかで注目したいのが、笑い声、犬の鳴き声などのさまざまな環境音をトッピングしたサスペンス映画のサントラのようなバックトラックに、ドイツ語?のポエトリー・リーディングをレイヤーした、ミステリアスかつアヴァンなエクスペリメンタル・トラックA5。David MossやGigi Masinも参加したイタリア深層アナーキック・レーベルDivergoのコンピレーション・アルバム『Les Mysteres Des Voix Vulgaires』との共通点も見出せます。