インテリア
デザイン
Pony Canyon (Japan) 2024
PCJA-00164 (LP) キャップ帯, インサート
sleeve : NEW
media : NEW
ガイドブック『OBSCURE SOUND REVISED EDITION』に掲載。細野晴臣主宰Yenレーベルから1982年に発表した『Interior』でデビューしたグループ、Interiorsが1987年にアメリカのニューエイジ専門レーベルWindham Recordsからリリースした2ndアルバムが初の復刻。メンバーは日向大介と野中英紀のふたりとなり、1作目で披露していたひんやりしたニューウェーブ・テイストが払拭され、同時代のManuel Gottschingにも通じるクリアなギター・サウンドや、悠久なる川の流れを想起させる自然志向のニューエイジなど、非常に透明度の高いオーガニックでナチュラルなエレクトロニック・ミュージックへと昇華された傑作。大大推薦盤。
復刻に際し、私Chee Shimizuが解説の執筆を担当。音質もオリジナルの雰囲気を残しながら現代的かつ温かみのあるサウンドにアップデートされていて、オリジナル盤をお持ちの方でも楽しめる内容となっています。
A2: N.Y. 1908
B1: Shadows of You
B2: River
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インテリアズ『デザイン』
YENレーベルからデビュー後、米ウィンダム・ヒルから世界進出を果たした、日向大介と野中英紀によるエレクトロニック・デュオ、インテリアズの傑作が37年の時を経て遂に復刻!
ニューエイジ・ミュージックの総本山ウィンダム・ヒルのウィリアム・アッカーマンによってふたたび見出され、世界デビューを果たした日向大介と野中英紀によるユニット、インテリアズが1987年に発表したアルバム、『デザイン』。時代に先駆けたエレクトロニック・アンサンブルによる洗練されたモダン・ニューエイジ・ミュージックは、2010年代からはじまったアンビエント/ニューエイジの世界的再興を経た今、さらに輝きを増しながらグラフィカルな音風景を描き出す。
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エリック・サティの「家具の音楽」を連想させる整然と端正、それでいてどこかミステリアスなネーミングを冠したこのグループが80年代に残した作品にふたたび、光が当てられる。これは昨今におけるアンビエント/ニューエイジの世界的再興によらずとも大いに意義があり、80年代日本の音楽シーンにおける特異点ともいえるこのグループの音楽を丸ごと体験する絶好の機会である。
[Chee Shimizu]
テクノロジーと洗練を融合させたインテリア(ズ)の作品は、今日においてもなお通用するかたちで存在し、その音楽はまるで、これから訪れる未来へと優雅に滑空していくようである。
ジャズやロックの典型的なダイナミクスを超越することで、彼らはホーム・リスニングに心地よく溶け込むような、淡い音景を生み出したのだ。
[Spencer Doran]