野坂恵子・三木稔
二十絃箏の世界
Camerata (Japan) 1979
CMT-1015~18 (4LP) Box Set, ブックレット
sleeve : VG+(WD,SPSE:底面角1ヶ所破れ)
media : EX/EX,EX/EX,EX/EX,EX/EX(わずかにチリノイズが入る箇所あり)
自身により二十絃箏を考案し数百回の海外/国内講演を行い、2002年には二代目野坂操壽を襲名、古典にとどまらず邦楽を現代音楽のフィールドでも昇華した箏奏者の野坂恵子が、日本音楽集団などで活動を共にする現代音楽家の三木稔による作曲作品を演奏した1979年リリースの4枚組ボックス・セット。ディスク1は山岡重信指揮、東京フィルハーモニー交響楽団、群馬交響楽団とともに演奏した協奏曲、ディスク2はフルート奏者Severino Gazelloniやヴァイオリニスト徳永二男とのデュオ、ディスク3とディスク4は二十絃の独奏を収録。全編まったくもって素晴らしい内容ですが、武満徹に追随する東洋思想的世界観に圧倒されるオーケストラA1、伊藤惣一の語りとともに演奏されたE2と、日本音楽集団でも演奏された楽曲を取り上げた独奏を収録したF面、抑揚をつけながらドラマティックに展開するG面が特筆すべき。録音も非常に素晴らしいです。付属のブックレットも読み応えあります。大推薦。ボックスの表面向かって左下角にウォーターダメージがあります。