Peter Scherer & Arto Lindsay
Pretty Ugly
Crammed Discs (Belgium) 1990
MTM 23 (LP)
sleeve : EX+(角1ヶ所わずかに潰れ)
media : EX+/EX+(わずかにチリノイズが入る箇所あり)
1980年代にAmbitious Loversのメンバーとして共に活動したアメリカ人コンポーザー/ピアニストPeter Schererとプロデューサー/ギタリストArto Lindsayがふたたびタッグを組み、Hector Zazou、Minimal CompactやPeter Principleなどジャンルを超えた実験音楽作品を数多くリリースするベルジャン・レーベルCrammed Discsの『Made to Measure』シリーズから1990年にリリースした傑作アルバム。Jill Jaffe、Cyro Baptistaに加え、なんとNana Vasconcelosも参加しています。side Aのタイトル曲は、ドイツ・フランクフルト・バレエ団の演目のために制作された舞台音楽で、轟音のごとく響きわたるヘヴィー・ローなパーカッション・ビートと、Arto Lindseyの真骨頂といえる異常にエッジの際立ったディストーション・ギターが乱舞するイントロダクションから幕を開け、モダン・クラシカルなエレメンツとインダストリアル・サウンドが縦横無尽に交錯する、26分に迫る超ロングスケールのエクスペリメンタル・ミュージック。side Bは1986年にオーストリアはウィーンで開催されたThe Vienna Festivalのために制作された音楽で、荘厳なストリングス・アンサンブルをミックス・アップしたドローン・アンビエントから、ハンマー・ビートのごとく硬質なサウンドにビリビリとシビレるインダストリアル・ダンス・トラックまでを披露。両名の類い稀なるセンスが遺憾なく発揮された先鋭性溢れる音世界があまりにもカッコ良過ぎ。
A1: Pretty Ugly
B2: Bold Condensed
B3: Sirens