黛敏郎
曼荼羅交響曲 / プリペアド・ピアノと弦楽の為の小品 / エクトプラズム
Toshiba Records (Japan) 1970
TA-8013 (LP) 見開きジャケット
sleeve : VG+(角擦れ,汚れ)
media : EX-/EX-(わずかなチリノイズ/一部軽いチリノイズが入る箇所あり)
50年代初期にミュージック・コンクレート、電子音楽や前衛音楽を日本に紹介し、自身もそれらに影響を受けたコンポジションを数多く発表した、戦後日本を代表する作曲家/現代音楽家、黛敏郎による1970年リリースのアルバム。東芝レコードの<日本現代作曲家シリーズ>から。A面は代表曲のひとつである「曼荼羅交響曲」を収録。岩城宏之指揮、東京交響楽団による演奏。テーマは仏教思想ですが、具体的な素材は用いずに音響の集合体の構築によってその世界を表現しています。B1の「プリペアド・ピアノと弦楽の為の小品」は黛が自ら指揮をとり、ピアノとふたつのヴァイオリンにヴィオラ、チェロという構成。日本ではじめてプリペアド・ピアノを導入した作品と言われています。B2の「エクトプラズム」はこのアルバムで初めてレコード化されたもので、クラヴィオリンとエレクトリック ・ギターの電気楽器にヴァイブラフォンとピアノ、さらに弦楽合奏という構成で、こちらも当時としてはかなり斬新なアプローチを試みています。
B1: Pieces for Prepared Piano and String Quartet
B2: Ectoplasme