黛敏郎
昭和天平楽
Victor (Japan) 1971
VX-53 (LP) Original pressing, 見開きジャケット
sleeve : EX(ごくわずかに色あせ)
media : EX/EX(わずかにチリノイズが入る箇所あり)
50年代初期にミュージック・コンクレート、電子音楽や前衛音楽を日本に紹介し、自身もそれらに影響を受けたコンポジションを数多く発表した戦後日本を代表する作曲家/現代音楽家、黛敏郎による1970年リリースのアルバム。東芝レコードの<現代日本音楽シリーズ>から。国立劇場の依嘱で1970年に宮内庁式部職楽部によって初演された、日本の古典音楽である雅楽の音楽様式に挑んだ作品。笙、竿、篳篥、琵琶、箏、鞨鼓といった雅楽独特の伝統楽器を用いた管絃編成を基調に拡張したものですが、笙の合竹による和音構成と20世紀後半の現代音楽の主流のひとつであったトーン・クラスターに共通点を見出し、まったく新しい概念のもと雅楽が捉えられています。武満徹の「秋庭歌」同様、民族音楽/伝統音楽の異質性を見事に昇華した音の世界を表現した名作です。