清瀬保二
管弦楽選集
Fontec (Japan) 1982
FONC-5039 (LP) 帯, インサート
sleeve : VG+(一部細かい汚れ)
media : EX-/EX-(わずかなチリノイズ/一部軽いチリノイズが入る箇所あり)
明治時代の中期1900年に生まれ、ピアノや作曲法などをすべて独学により身につけ、日本における現代音楽誕生とその発展の礎を築いた作曲家、清瀬保二の管弦楽曲を5曲収録した1982年リリースのアルバム。芥川也寸志指揮、新交響楽団によるオーケストラと林光によるピアノで1982年に東京文化会館大ホールで録音されています。古代から現代へと展開する日本の伝統を表現した舞踊曲「日本祭礼舞曲」(A1)、三部からなる組曲「郷土舞踊」の第一曲「原始的舞踊」(A3)、仏教渡来以前の古代に想いを馳せた「古代に寄す」(B2)など、古今の洋楽作品から学びながらも、技巧ではなく独自の単純性に特質を見出した独自の音楽が生み出されています。本作の演奏に参加している芥川や林、武満徹など戦後日本を代表する作曲家たちへの多大なる影響はもちろんのこと、BartokやStravinskyといった非西洋圏の作曲家たちとも共通する民族意識を感じます。御託はさておき、素晴らしい作品ですのでぜひお試しください。
A1: 日本祭礼舞曲
A3: 原始的舞踊