富樫雅彦+高橋悠治
Twilight
Denon Jazz (Japan) 1977
YX-7505-ND (LP) インサート
sleeve : VG+(PCOH,汚れ)
media : VG+/EX(わずかにチリノイズが入る箇所あり,A1中盤:薄いスリキズによる軽いプチノイズが断続的に入る箇所あり)
ガイドブック『OBSCURE SOUND REVISED EDITION』に掲載。脊髄を損傷し下半身不随となりながらも独自の奏法を生み出し演奏活動を続けた日本が誇る偉大なるドラマー/パーカッショニストの富樫雅彦が、こちらも日本を代表する世界的現代音楽家のひとり高橋悠治との共作で1977年にリリースした超絶傑作アルバム。参加メンバーも坂本龍一、豊住芳三郎、高橋悠治の実息である高橋ゆうじといった錚々たる顔ぶれ。フィリピン、タイ、インドネシアや中国といったアジアのさまざまな民族楽器やシンセサイザーを駆使したトータル・インプロヴァイズドな作品で、なかでも凄まじくヤバいのが、高橋悠治や坂本龍一が奏でる口琴や富樫雅彦のフリーフォームなパーカッションのエスニックな響きがアナログ・シンセサイザーのドローンと交錯する、22分を超えるロング・スケールで展開するside B。アジア民族楽器とエレクトロニクスの融合は現代音楽や実験音楽の世界ではめずらしくはありませんが、ここまでディープなサウンドはめったにありません。素晴らしいのひとこと。大大推薦盤。
A1中盤に薄いスリキズが1本あり、軽いプチノイズが断続的に入りますので、ご了承ください。