
ちあきなおみ
待夢
Invitation (Japan) 1982
VIH-28135 (LP) Promotional copy, 帯, インサート
sleeve : NM-(DJS)
media : EX+/EX+(わずかにチリノイズが入る箇所あり)
「喝采」、「劇場」や「夜間飛行」など、1970年代前半に<ドラマティック歌謡>として一世を風靡しながらも、1992年に活動を休止してしまった日本を代表する女性歌手のひとり、ちあきなおみによる1981年リリースのアルバム。Invitationへ移籍後にシャンソン、アメリカン・スタンダードとあたらしいジャンルに挑戦した1、2作目に続き本作では、ポルトガルの民族音楽であるファドを大胆にアレンジした楽曲を披露。ファドの女王として知られるポルトガル人シンガーAmalia Rodriguesとはまったく違う表現で歌い上げたB1をはじめ、聴きどころ満載。日本の民謡や演歌、歌謡曲に通じるものがありますが、歌詞の世界とその抜群の表現力で独特の風合いに仕上がっています。翌年に発表される『港が見える丘』でも編曲を手掛ける倉田信雄の手腕が光りますが、とくにパーカッションとストリングスのみで構成されたB5は数あるちあきなおみの楽曲の中でもかなり異色。ちあきの深い音楽性が見事に昇華された、とにかく素晴らしい作品です。
B1: 霧笛
B3: ひとり芝居
B5: 始発・・・まで