武満徹
水の風景
RCA Red Seal (Japan) 1982
RCL-8342 (LP) 帯, インサート
sleeve : EX+(ごくわずかに色あせ);
media : EX/EX(わずかにチリノイズが入る箇所あり)
ガイドブック『OBSCURE SOUND REVISED EDITION』掲載。日本が世界に誇る偉大なるコンポーザー、故武満徹が1970年代から1980年代にかけて取り組んでいた「水」をテーマに掲げたシリーズの4曲を収録した、1982年リリースの傑作アルバム。ムクワジュ・アンサンブルのメンバーで、ソロ・アルバム『鏡の向こう側』で知られる打楽器奏者の高田みどりが参加しています。本作の数年前にニューヨークで録音された『Tashi Plays Takemitsu』と対をなす作品で、side Aには弦楽四重奏、フルート/ハープ/マリンバとパーカッションのための楽曲、side Bには3人の打楽器奏者のための楽曲、アルト・フルートとギターのための組曲を収録。なかでも注目したいのがside Bの2曲で、菅原淳、山口泰範、高田みどりが演奏するマリンバ/ヴィブラフォン/チベタン・ベルが樹々から滴り落ちる水滴のようにウェットに響き渡る澄み切った音の世界B1、小泉浩によるウッド・フルートの柔らかな旋律と佐藤紀雄によるガット・ギターの叙情的な旋律が緩やかなアンビエンスを描き出すB2。いずれもアンビエント・モードで聴ける素晴らしい内容です。
B1: Rain Tree
B2: Toward the Sea