
矢代秋雄
弦楽四重奏曲 / ピアノ・ソナタ / 2本のフルートとピアノのためのソナタ
Victor (Japan) 1979
KVX-5507 (LP)
sleeve : EX-(角1ヶ所薄く小さな染み)
media : EX/EX(わずかにチリノイズが入る箇所あり)
1948年以降、8つの作品を残し1976年に46歳の若さで他界した日本人作曲家、矢代秋雄の作品を収録した1979年リリースのアルバム。A面は4楽章からなる弦楽四重奏曲で、演奏は巌本真里弦楽四重奏団。パリ留学中の1954年から55年にかけて作曲され、フランス近代音楽の影響を受けながらも、西洋音楽の支柱ともいうべき<ソナタ>の精神を自らのものとして捉えようとしたもの。B1の<ピアノ・ソナタ>はベートーベンの<ピアノ・ソナタ 作品109>から精神的影響を受け1960年に作曲され、各主題の対立による構造のかたちをとっています。ピアノの演奏は安川加寿子。B2の<2本のフルートとピアノのためのソナタ>はフランスから帰国後の1958年に作曲された、3つの楽器のアンサンブルの悦びが念頭に置かれています。演奏は優れた演奏家でもあった矢代自身によるピアノ、小出信也と野口龍によるフルート。
A1: 弦楽四重奏曲