B.A. Zimmermann
Concerto + Photoptosis + Tratto II
Wergo/Trio Records (Japan) 1973
PA-1103 (LP) ブックレット
sleeve : EX+(角わずかに擦れ)
media : EX+/EX+(一部わずかにチリノイズが入る箇所あり)
60年代より数々の実験的な作品を残したドイツ人作曲家B.H. Zimmermannによる1972年発表のアルバム。こちらは杉浦康平デザインによるシルクスクリーン・プリントを採用したトリオ・レコード制作による日本盤。A1はErnst Bour指揮、Siegfried Palmのチェロと南西ドイツ放送交響楽団の演奏による協奏曲。B1はHans Zender指揮、ベルリン放送交響楽団の演奏による大オーケストラのためのプレリュードで、トーンクラスターを多用した厚みのあるサウンドが素晴らしいです。そしてなんといっても大注目はB2に収録された電子音楽。Zimmermanの生涯におけるふたつの電子音楽作品のうちのひとつで、1970年の大阪万博のために作曲され、Stockhausenが監督を務めた西ドイツ館の球体オーディトリウムでテープ演奏されたもの。サイン・ウェーヴのみで制作されていて、時空を拡張させるような電子音に飲み込まれます。
B1: Photoptosis
B1: Photoptosis
B2: Tratto II