John Cage & Lejaren Hiller / Ben Johnston
HPSCHD / String Quartet No.2
Nonesuch (US) 1969
H-71224 (LP) カンパニーインナースリーヴ, インサート
sleeve : EX-(SRW,裏面小さなシミ1ヶ所あり,やや色あせ)
media : EX+/EX+(一部わずかにチリノイズが入る箇所あり)
もはやその影響力は音楽の枠を超えているアメリカを代表する実験音楽家/前衛芸術家John Cageが、コンピューターを使用したコンポージングの先駆者として知られるイリノイ大学のLejaren Hillerとともに作曲した楽曲「HPSCHD」と、不遇の作曲家といわれるアメリカの現代音楽家Ben Johnstonが1964年にコンポーズした「Strings Quartet No.2」をカップリングした、1969年アメリカの名門レーベルNonesuchからリリースのアルバム。side AのCage & Hiller作品は、Antoinette Vischer、Nelly Bruce、David Tudorが演奏を担当。コンピューターと古典楽器であるハープシーコードを相対させるというコンセプトのもとコンポーズされ、3台のハープシーコードから洪水のように放出されるサウンドと、コンピューター制御によって大量の音響テープからランダムに発音される電子音が音場を埋め尽くす、凄まじくカオティックな音響空間を創造したダダイズムの極地。side BのBen Johnston作品は、LaSalle Quartetに演奏拒否されたという曰く付きの楽曲で、本作ではThe Composer Quartetが演奏に挑み、微分音をライヴ・インストゥルメンツのアンサンブルに導入したJohnstonの意匠が明確に現れた作品。どちらも歴史に残る名コンポジションです。ニューヨーク州立大学の研究チームによる3バンドEQの測定値が記載されたポスターサイズのインサートが付いています。
A: HPSCHD
B: String Quartet No.2