湯浅譲二
湯浅譲二の音楽
Denon (Japan) 1980
OW-7842-ND (LP)
sleeve : VG+(角擦れ,薄い汚れ)
media : EX-/EX-(わずかにチリノイズが入る箇所あり,軽いプチノイズ数回あり)
日本コロムビア傘下のDenonによるシリーズ<現代日本の音楽1500>の6弾として1980年にリリースされたアルバム。日本におけるミュージック・コンクレートや電子音楽の先駆者でもあり、日本作曲家最後の巨匠と言われる湯浅譲二による4作品を収録。尾高忠明指揮、演奏は東京都交響楽団。A1「オーケストラの時の時 I」はクーセヴィツキー財団の委嘱で1975年に作曲、1977年にNHK交響楽団により初演。A2「箏とオーケストラのためのプロジェクション《花鳥風月》」は宮城会と文化放送の共同委嘱で1967年に作曲された、当時の湯浅としては最初の独立した管弦楽作品。B1「オーケストラのための《クロノプラスティック》」は1972年に作曲されたNHK委嘱作品。B2「弦楽四重奏のためのプロジェクション」は1970年に開催された「今世紀芸術祭」の委嘱作品。武満徹同様に日本の古楽や和楽器を現代音楽に昇華したA2、多様な管弦楽器による持続音の連鎖が実験的なB1に注目です。
A2: Projection for Kotos and Orchestra “Flower, Bird, Wind and Moon”
B1: Chronoplastic for Orchestra