遠山慶子
Keiko Toyama Plays Debussey & Ravel
Camerata (Japan) 1979
CMT-1012 (LP)
sleeve : EX-(薄い汚れ)
media : EX/EX(わずかにチリノイズが入る箇所あり)
20世紀前半のフランスを代表するピアニストAlfred Cortotの晩年の数少ない弟子のひとりである日本人ピアニスト、遠山慶子による1979年リリースのアルバム。坂本龍一も大いに影響を受けたという19世紀後半〜20世紀初頭のフランス印象主義音楽を代表する作曲家のClaude DebusseyとMaurice Ravelの楽曲を取り上げたピアノ・ソロ作品。Debussyが20世紀初頭に作曲したピアノ曲「映像」の第1集と第2集を演奏したA面は、すでに印象主義的な表現から離脱し、アブストラクトなアプローチを試みた現代音楽の祖と言える作風を見事に昇華しています。B面ではRavelが1903年から1905年に作曲したピアノ曲「ソナチネ」と、1911年に作曲した「黄河にして感傷的なワルツ」を演奏。古典主義への邂逅に潜む先鋭的な美的センスを感じさせます。プリ・アンビエントとしてもぜひ聴いていただきたい逸品。
A1: Claude Dabussy “Images : Reflets dans l’eau”
B1: Maurice Ravel “Sonatine : Modere”