
ちあきなおみ
港が見える丘
Invitation (Japan) 1985
VIH-28206 (LP) 帯, インサート
sleeve : EX+(角わずかに擦れ)
media : EX-/EX(わずかなチリノイズが入る箇所あり,A:わずかなチリノイズ/一部軽いチリノイズが入る箇所あり/.再生音に影響ない薄いスリキズ1本あり)
ガイドブック『和レアリック・ディスクガイド』に掲載。「喝采」、「劇場」や「夜間飛行」など、1970年代前半に<ドラマティック歌謡>として一世を風靡しながらも、1992年に活動を休止してしまった日本を代表する女性歌手のひとり、ちあきなおみによる1985年リリースのアルバム。戦前・戦後の昭和の流行歌をカバーした作品で、斬新過ぎるアレンジがちあきなおみファンには受け入れられず酷評され続けているらしいですが、違う耳をもった僕たちには俄然フレッシュ! なかでも大推薦したいのがA2。高橋掬太郎作詞、池田不二男作曲で、関種子が歌った昭和10年の流行歌を倉田信雄が新たにアレンジしたもので、空間を広くとったシンプルなマシン・リズムに水滴のSE、シンセサイザーのミニマルな旋律が見事なまでにヴェイパー・ウェーヴな1曲。こちらも打ち込みドラムと様々な電子フックが効きまくったウェーヴ・チューンB2もヤバいです。B1にいたっては完全にエレクトロ・クラッシュしてます。そりゃ往年のファンに拒否されて当然ですが、ちあきなおみの歌唱はすべてにおいて素晴らしいことは間違いありません。