P. ズーコフスキー/高橋悠治の音楽①
新しいヴァイオリンの世界
Victor (Japan) 1975
SJX 7535 (LP) インサート(WC)
sleeve : EX(WC)
media : EX+/EX(一部わずかにチリノイズが入る箇所あり)
Iannis Xenakisのもとで音楽理論を学び、一柳慧、武満徹らと並び世界的に活躍する現代音楽家/作曲家/ピアニストの高橋悠治と、指揮者としてもその才能を開花させたアメリカ人ヴァイオリニストのPaul Zukofskyによる、1975年リリースの共演アルバム。「新しいヴァイオリンの世界」というコンセプトのもと、武満徹、林光、John Cage、そして高橋自身の楽曲を演奏した作品。不安定なメロディが小雨の降る薄暗い午後の情景を想起させる武満によるA1の「ヒカ」、緩急とともに独自のミニマリズムをそこはかとなく感じさせる高橋によるA2、絶妙な間のなかに繊細なメロディが見え隠れするアンビエンスが素晴らしいCageによるB2「6 Melodies」など、全編を通してヴァイオリンとピアノによる先鋭的なデュオを聴くことができます。