
Sakis Papadimitriou
Piano Plays
Leo Records (UK) 1983
LR 111 (LP)
sleeve : EX-(TEOC,角擦れ,薄い汚れ)
media : EX/EX(わずかにチリノイズが入る箇所あり)
1970年代にデビュー以降、アコースティック・ピアノのよる即興の可能性を追求し続けたギリシャ・テッサロニキ出身のインプロヴァイザー、Sakis Papadimitriouが1983年にUKの名門レーベルLeo Recordsに残した傑作ソロ・アルバム。全編アコースティック・ピアノをモディファイしたプリペアード・ピアノを駆使したフリー・インプロヴィゼーションで、A/B面合わせて6つのパートから構成されています。感情を揺さぶるように叙情的な旋律が溢れ出すA2、打楽器のようにリズミックなサウンドを紡ぎ出すA3など、独特のミニマリズムに彩られたイマジネーションを掻き立てられる音の変化に身を委ねたい素晴らしい演奏。もはやジャズに分類する意味がありません。ピアノの弦を弓で擦ったようなノコギリ音が宙を舞うA1は、鋭利な音のなかにどこかギリシャならではのエスニックな香りが漂います。