
Salvatore Martirtano
L’s GA
Polydor (US) 1969
24-5001 (LP) 見開きジャケット
sleeve : EX-(PCOH,角擦れ)
media : EX-/EX-(薄い擦れによるわずかなチリノイズが入る箇所あり)
イリノイ大学の教授を長年務めたほか、電子楽器の設計と構築にも尽力し、SAL-MAR Constructionと呼ばれるハイブリッド電圧制御発振器を開発したアメリカ人作曲家、Salvatore Martirtanoによる1969年リリースのアルバム。まずは何といってもすごいのが、1967年に作曲されたMartiranoの代表曲であるA面の「L’s GA(リンカーンの演説)」。「ガスで覆われた政治家、ヘリウム爆弾、そして2チャンネルテープ」という副題がつけられ、地底の奥底で怪人の呻き声のような音や電子音で構成された24分を超えるミュージック・コンクレート作品。B1の「Ballad」は1966年に作曲された作品で、Lonny Liston Smithの実弟で優れたヴォーカリストとしても知られるDonald Smithをはじめジャズ・ミュージシャンやクラシック演奏家が参加したアヴァン・ジャズ志向の楽曲。B2の「Octet」はチェロ、チェレスタ、バス・クラリネット、コントラ・アルト・クラリネット、フルート、マリンバ、ヴァイオリン、ベースによる室内楽的現代音楽。