Seiji Ozawa / Toru Takemitsu
Asterism / Requiem / Green / The Dorian Horizon
RCA Red Seal (Germany) 1969
LSC-3099 (LP) コーティングジャケット
sleeve : VG+(色あせ,一部コーティング浮き)
media : EX/EX(わずかにチリノイズが入る箇所あり)
日本が世界に誇る名匠、武満徹が1960年代に作曲した4つのコンポジションを小澤征爾が音楽監督を務めるトロント交響楽団が演奏した1969年リリースのアルバム。トロントのマッシー・ホールでの録音で、高橋悠治がピアノで参加しています。A1はこれが初演となる独奏ピアノとオーケストラのための作品。A2は1957年に東京交響楽団の委嘱で作曲されたフル・オーケストラ作品。B1は当時武満が深く探求していた琵琶や尺八といった邦楽器とオーケストラのための作品「ノヴェンバー・ステップス」の第2番として作曲されたもの。B2は1966年にクーセヴィツキー財団委嘱作品として作曲された弦楽四重奏。武満は当時より音響的フェティシズムで邦楽器を西欧的にアダプトするようなことは愚かであると言葉を残していて、本作でもその意志を反映した意匠が感じられます。珍しいドイツ盤。厚みのある音質が秀逸です。