園田高広
石井真木、湯浅譲二、水野修孝 - Music Now for Piano
Nippon Columbia (Switzerland) 1980
CA 117 (LP) ブックレット付き見開きジャケット
sleeve : EX(見開き内部一部ごく薄いシミ)
media : EX/EX(わずかにチリノイズが入る箇所あり)
1954年に初来日したKarajanに見出され渡欧後、ヨーロッパを中心に多数公演し、1959年にはベルリン・フィルハーモニー管弦楽団のソリストとして活躍したピアニストの園田高広による1971年リリースのアルバム。石井真木、湯浅譲二、水の修孝といった日本の前衛作曲家の作品を取り上げています。尺八奏者の横山勝也とのデュオ演奏を披露した石井真木コンポーズによるA1の『遭遇』は、それぞれが単独で演奏できる独立した2つの曲を平行して演奏したもので、演奏するタイミングはすべて演者が自由に選択できるという方法を取っているため、予期せぬアンサンブルが生まれ2度と同じ演奏が繰り返されることはないという、不確定性の音楽が創造されています。湯浅譲二が高橋悠治のために書いたB1の「プロジェクション・エセンプラスティック・フォー・ピアノ」は12個の図形からなるグラフィック・スコアで作曲されていて、演奏者は全体的な造形的形式を考慮しながらそれをどの順序で演奏してもよいというもので、John Cageや武満徹も再演しています。