Toru Takemitsu “Quatrain / A Flock Descends into the Pentagonal Garden”

武満徹
カトレーン / 鳥は星の庭に降りる
Deutsche Grammophon/Polydor (Japan) 1978
MG 1272 (LP)
sleeve : EX(一部わずかに色あせ)
media : EX+/EX(わずかにチリノイズが入る箇所あり)

現代音楽という括りを飛び越え、様々な実験的志向をもったコンポーズから映画音楽、歌謡曲にいたるまで挑んだ日本が世界に誇る偉大なる作曲家、武満徹の作品を小澤征爾指揮のもとボストン交響楽団、ピアニストのPeter Serkin率いるグループTashiが演奏したアルバム。A面の「カトレーン」はTashiの演奏と小沢指揮を前提に作曲された作品で、ジャケットのアートワークのごとく数字の4が構造を支配していて、四重奏による8小節と4小節が主題となっています。B面の「鳥は星の庭に降りる」はサンフランシスコ交響楽団の委嘱で1977年に作曲された作品で、Marcel Duchampの写真作品からインスパイアされたもの。西洋楽器のオーケストラに加えて大太鼓なども導入されています。両面ともに武満ならではの美が随所に感じられる作品です。

A: Quatrain

B: A Flock Descends into the Pentagonal Garden