岩崎宇紀
Just Like a Starting Point
Evica (Japan) 1986
PRC-30510 (LP) インサート
sleeve : NM-
media : EX-/EX-(わずかなチリノイズ/一部軽いチリノイズが入る箇所あり)
クラシックを中心に作品を発表しているハイブライト社のレーベルEvicaから1986年にリリースされた、ピアニスト岩崎宇紀によるアルバム。数々の銘機を世に送り出したエフェクター/プロフェッサー・ブランドdbxの協力のもと、同年に東京のヴァリオ・ホールで行われたコンサートのライブ録音。戦後日本におけるクラシック音楽の先駆的演奏者で指導者でもあった園田高弘に師事し、Alban Berg賞の受賞歴もあるとのことで、A面では、完全4度と増4度/7度の音程が多用されたBergのA1、12音列技法に至る前に伝統的な調性の破壊を試みた最初の作品とされるSchonbergのA2といった新ウィーン楽派の作品、B面では精密な構成と美しい旋律性が融合したアメリカの新ロマン主義の作曲家Samuel Barberの作品を演奏しています。BergとBarberの楽曲が非常に美麗で、演奏の表現も見事。かなり珍しい1枚です。