伊福部昭 / 小山清茂 / 外山雄三
ピアノと管弦楽のためのリトミカ_オスティナータ / 管弦楽のための木晩歌 / チェロとピアノのこもりうた
Victor (Japan) 1979
KVX-5506 (LP) 帯
sleeve : EX-(角1ヶ所わずかに潰れ,薄い汚れ)
media : EX/EX(わずかにチリノイズが入る箇所あり)
ビクターによる<現代日本の音楽名盤1,500シリーズ>の第4弾として1979年にリリースされたアルバム。戦前生まれの伊福部昭と小山清茂によるオーケストラ作品と、戦後生まれの外山雄三によるピアノとチェロのための作品を収録。おそらくIgor Stravinskyに大いに触発されものと思いますが、いずれもの作品も日本の民族的要素が色濃く反映された楽曲で、日本人にとっては細胞に刻まれた原風景を想起させ、海外の人にとっては異国情緒を感じさせる大変素晴らしいコンポジションです。特に『ゴジラ』の映画音楽で知られる伊福部によるA1はリズムの反復が大胆に取り入れられ、後にアフリカをはじめとする土着民族音楽からヒントを得たミニマル・ミュージックを先取りする志向で、Steve ReichやJohn Adamsが好きな方にぜひ聴いて頂きたいです。オーケストラに馴染みのない方でも聴きやすい1枚です。大推薦。