海童道
臨暮四題
Philips (Japan) 1974
PH-7520 (LP)
sleeve : VG+(SRW,側面/角擦れ)
media : EX-/EX-(わずかなチリノイズ/軽いチリノイズが入る箇所あり)
独特の哲学と奏法で「海童道」というスタイルを自ら確立し、武満徹や民族音楽学者の小泉文夫らによって高く評価された竹笛奏者、海童道祖老師による1974年リリースの傑作アルバム。自然法、哲理、吹定(すいしょう)という三つの分野を修行の在り方とし、法竹と呼ばれる楽器(器)を吹く行為によって技行と精神の有形無形がひとつになった作用を目指したもの。楽曲の演奏ではなく吹定によって生じる音の調べ「道曲」を収録した作品で、いわゆる武士の系譜にある虚無僧による尺八の概念とは一線を画しますが、仏教的精神が根底にあるのは同じです。じっくりと音の調べに向き合いたいですね。