海童道宗祖
海童道
Polydor (Japan) 1968
MN-4012 (LP)
sleeve : VG+(SPSE:3cm程天面亀裂,側面一部/角擦れ)
media : EX/EX(わずかにチリノイズが入る箇所あり)
独特の哲学と奏法で「海童道」というスタイルを自ら確立し、武満徹や民族音楽学者の小泉文夫らによって高く評価された竹笛奏者、海童道宗祖による1968年リリースのアルバム。こころの在り方を鍛えてそれによる境地をあらわす「実践哲理」の道を礎に、法竹と呼ばれる楽器(器)を吹く行為によって技行と精神の有形無形がひとつになった作用を目指すところは、海童道のすべての作品に共通しますが、本作では、九州を基に跳躍した曲調でありすべての宗祖の創始となる「薩慈」、それと対照する調べの極境である「わたずみの調」、伝統上日本最古とされる「虚空篪」といった、一管の竹を吹く法竹(ほっちく)における名曲秘曲を集録した貴重な作品群となっています。前衛音楽にも影響を与えたとさせる老師の超自然的境地の音に耳を澄ましてください。
A1: 薩慈
A2: わたずみの調
B4: 虚空篪